より良いグリップを手に入れる
ダーツを投げることにおいて、大きく関わってくる要素の一つがグリップです。スタンスや、振りはすぐに決まってもグリップで悩んでしまうBフライトの方が多くいらっしゃいます。フォームをいち早く固めなくてはAフライトを目指すのは難しいため、Bフライトで伸び悩んでしまうのです。
しかし、グリップをやみくもに色々試しても出口が見えず、結果スランプに陥ってしまうケースもあります。本記事では、グリップを自分自身にとってより良い形にするための考え方や方法をご紹介します。
1. 自分が楽に握るためのグリップだと理解する
Aフライトを目指すのであれば安定してブルを狙う必要があります。何度もブルに当てなければならないため、当然同じ投げ方をしなければなりません。何度も同じ投げ方をしなければならないので、自分自身が苦しい投げ方をしていれば、長く投げれば投げるほど身体に負担がかかり、フォームは破綻していきます。
そのため『ブルに当たるグリップ』を目指すのではなく、『自分自身が楽なグリップ』を目指すというマインドが必要です。
プロのダーツグリップ
2. 触れる指の本数は確立しない
グリップは触れている指の本数で大きく区切られて呼ばれています。一般的には2フィンガー、3フィンガー、4フィンガーの3つに分類されます。この3分類は好みによるところが大きく、特長の違いなどはありませんし、『上手い人は2フィンガーだ』ということもありません。ですから最初から『自分は3フィンガーだ』と決める必要もありません。2フィンガーで始めたが、改善を重ねるにつれて少しだけ中指が触れる3フィンガーになることもあります。自分が楽なグリップが結果的に何本指だったというだけなので、気にせず楽なグリップを追及しましょう。
3. グリップの深さについて検討する
ダーツ初心者はペンのように持つと教えられることが多いと思います。そのせいか、指先でダーツを持つ方が多いようです。それ自体は悪いことではありませんが、ダーツを深く持つことによって安定感が増し、上達に繋がる場合がありますので検討の余地ありです。特にリリースの際に、指先に力が入ってしまったり、引っかかってしまう方にはオススメです。具体的な方法は人差し指の第ニ関節と親指の第一関節の間でダーツを挟むイメージです。その他の指は自分が楽なように触れてもいいですし、触れなくてもいいです。必然的に手のひらで投げるようなイメージになります。
深く持つと安定感が増しますが、ダーツに力が伝わりにくくなります。それが合わない方も多くいらっしゃると思いますので、合わないと感じた方は元に戻しましょう。
またバレルを変えたら深く持つ方がしっくりきたという方もいますので、バレルを変えたタイミングで試すのも良いでしょう。
スランプを脱出する
4. 自分のくせを理解する
ダーツを3本投げ、その3つの着地点の関係性のことをグルーピングと言います。着地点が近ければグルーピングか良いと言い、離れていればグルーピングが悪いと言います。グルーピングが良いと、ブルに入った時に続けてブルを入れられる可能性があるので技術が向上している基準の一つとされています。
しかし、いくらグルーピングが良くてもブルに入らなければ意味がありません。たとえば、グルーピングは良いがブルを狙って投げるとなぜか左に逸れてしまうとします。これはその人特有の癖です。多くの場合に左か右に逸れます。上下にずれてしまう方は癖ではありません。力加減を調整してください。左右に逸れてしまう場合はもちろん、逸れる分だけ反対側を狙って投げれば上手く当てられる場合もありますし、それが上手くいくのであれば問題ないと思います。しかし狙った所より少しズラしたところを狙わなければならないことに気持ち悪さや違和感を感じる方もいらっしゃると思います。その場合、ダーツの矢の先を逸れてしまう方向の反対側に少しだけ向けると上手く狙うことができる場合があります。
是非試してみてください。
自分のフォームを目指す
5.力を抜く
グリップとはダーツの握り方のことですが、ダーツを握らないことがコツでもあります。
ダーツバーに行き、最初は調子よくブルを当てられていても途中から急に入らなくなったという体験はありませんか?その原因は多くの場合、力が入っています。特に指には力が入りやすいので、常に指の力を抜くことを意識してください。
強くダーツを握っている方で上手な方を聞いたことがありません。そのくらい上級者は共通して力を抜いています。とは言っても意外と難しいので訓練する必要があります。
イメージとしては『握らずに握る』です。ダーツを持った時に安定はしているが、固定はしていないという感覚です。練習して身につけましょう。
以上をグリップ改善する時に参考にしていただければ幸いです。悩んだり、上手く投げれていないと感じたら是非立ち返っていただけると嬉しいです。
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