Bフライトになるための考え方と練習方法
では実際にBフライトになるためには具体的にどのように考えたらよいのでしょうか。
こちらでは目標設定の考え方と練習方法をご紹介します。ロジカルに考えることでより明確に目標ができ上達が早くなりやすくなります。
Bフライトは1ラウンド1回ブルに入れる
前述のとおりBフライトのスタッツは60点/ラウンド、2.1マーク/ラウンドです。 これはゼロワンなら1ラウンドに1回ブルに入れ、クリケットなら1ラウンドに2マークで達成できる数字です。
正確に投げるために、一番いいのは動作箇所が少ないこと?
物理的には、動作箇所が少ない方がブレる可能性が減るので同じ個所を、同じ大きさ・強さで投げるのが一番良いはずです。
さすがに人間の体は機械のようにはできていないのでいろんな関節などが動いてものを飛ばしますが、それでも動く場所はできるだけ少ない方がいいはずです。
また、動く個所が少なければチェックポイントが少なくなるので、フォームが固まるのが早くなるはずです。フォームが固まれば、後はひたすら同じ強さで投げる練習をして体に覚えさせるだけになり上達が早まるという点もメリットではないでしょうか。
どこを動かす?
ではどこを動かすのでしょうか。 体の重心位置など人によっていろいろあるかも知れませんが、一般的には肘から先です。
二の腕を発射台に見立てて、肘を振ることで動力を与えます。 手首も指も動かなければ、ダーツを離すタイミングさえ合えば同じところに飛ぶはずです。 あと、リリース(ダーツの手離れ)ですね。
グリップとスタンス
動かさない方がいいグリップとスタンスはどのようにしたらよいのでしょうか。
動くのは肘だけと考えれば、グリップは構えた時に初めからターゲットに向いているのが理想的です。
スタンスは、肘と手首の角度は人それぞれなので、セットアップ時にダーツがターゲットに向く足のポジションを探してみてください。
軌道を知る
あなたの投げ方は山なりでしょうか、それともまっすぐでしょうか。
これは投げるときのイメージ(リリースポイント)と、バレル・シャフト・フライトに違いが出ます。
バレルなどについては後述しますが、軌道によってリリースするときのイメージが異なるようです。 例えば山なりの場合は、ブルの太さくらいのチューブが軌道にそって描かれていて、その中を通すイメージだったり、まっすぐであれば、ひもやゴムで引っ張られていて離すイメージなどがあります。
いずれにしてもリリース時のダーツを送るイメージは重要なので、自分に合ったものを試してみましょう。 セットアップ時のダーツとターゲットの位置関係でも変わります。
詳しくはこちら。
リリース
肘の動きと振りの強さ、そしてダーツを離すタイミング・離し方もダーツの精度に大きく影響します。
肘と手首を軌道に合わせて送るよに肘を動かすと最終的には軌道から外れそうになるところがあるはずです。そこがリリースポイントとなるはずです。
これもダーツを押して飛ばすタイプ(プッシュタイプ)、腕を振るようにして飛ばすタイプによって違ってきますが、意識をすると余計わからなくなるので、シンプルにダーツをターゲットに向けられるぎりぎりのところで考えていいかも知れません。
まずは横にぶれないようにする
方向の精度を上げていくためにする方法としては、ダーツの飛ぶ先を縦と横に分けることです。
そして、まずは横の動きを固めていくのがおすすめです。 なぜ横からかというと、縦を固める=タイミングを固める方が難しいのと、Bフライトのクリケットの目標である2.1マーク/ラウンドを達成するには、20と19と17を確実にマークするのが重要だからです。
詳しくはこちら。
横にぶれないようにするには、肘を垂直に構えることです。
肘だけを動かせていれば、肘が垂直になっている以上、縦にしかずれないはずです。 そして、先程の軌道のイメージを意識して3投の内、1投はブルに入るよう練習しましょう。
Bフライトを目指す練習メニュー案
練習ゲーム:1501
ターゲット:ブル
0)ダーツがターゲット(ブル)に向くようにセットアップ
※ダーツがブルに向くスタンスとグリップの位置を見つけてください。
1)肘を垂直に構える
2)手首を固定する
3)あまり考えずブルに向かって送るようにリリースする
4)ブルに入ってなくても、3投なげてダーツが3つ縦に並んでいるならOK
5)1~3を毎回チェックして投げ、4が確実にできるようになる
6)さらに1つチェックポイントを追加して、ブルに入る軌道でリリースする練習をする
ポイントはちゃんとブルに向かって送っているのを「見る」こと
7)うまくいった時、何が良かったのかを見つける、メモする
ダーツメモのススメ
※注意 狙うのはひたすらブル、ブル、ブル 楽しくなくなるかもしれませんが、この段階で練習するときはクリケットマークを狙うのは避けて、ひたすらブルを狙ってください。
理由は、フォームが固まっていない状態で、ブル以外を狙うと上・下・斜めなど同じ角度ではない状態になるので、同じ投げ方ができません。それは、うまくいかない理由が増え、覚えるのにとても時間がかかるはずです。
前述しましたが、フォームを固めるのが上達の近道、そのためには遠回りに見えますがひとつずつ動作を固めていくのが一番良いはずです。
ダーツが下にいってしまうときは?
ダーツが思いっきり下にいってしまうときってありますよね。
そういったときは、強く握りすぎるために、ダーツを離すのが遅れ、結果、リリースするタイミングが遅れて下に飛んでしまうことが多いです。
ダーツは強く握れば握るほど飛ばなくなります。逆に17・18gと軽いものなので力がなくてもきちんと飛ぶはず。
力むシチュエーションのときほど、意識して軽く握ることを心がけましょう。